はじめに
今年頭から荒れ相場だな……
今年2月末、ロシアによる核戦争を示唆した発言を受けて、今週明けはリスクオフに大きく傾いての窓開けが各銘柄に見られた。
いやー、すごいねー pic.twitter.com/rQjNUwcLaa
— F(UGA)X巨人 (@FX_kyochin) February 27, 2022
オレは2月頭からずっとゴールドメインで勝負を張っていたが、そのゴールドも激しい上下運動を繰り返していて、相場の難しさを改めて実感した。
ロシアがウクライナの原発を砲撃したせいで15ドルもかち上げておきながら、上げてから40分後には22ドルも落っこちるなんて誰が予想できるんだよバカヤロウ。
※原発砲撃ニュースの時のゴールドチャート(5分足)
こうやって激しい値動きがあると、各種指値(利確・損切りなど)がうまく発動しないことがある。
実際、オレの使っているexnessでも下記のような指値発動のズレが生じた。
ゴールドの買いを仕込んでいたが、損切りラインを1923ドルにしたのにも関わらず、それよりも2ドル以上もズレての損切りとなった(通称、『滑り』)。
これにより、本来ならば生じなかったはずの『約29000円』のマイナスが余分に降りかかってしまった。今回の場合は資金力に余裕があったのと、滑り幅が浅かったおかげでまだ何とかなったが。
ウクライナとロシアとの戦争は未だに終わりが見えず、ここから先はどうなるのかが全く予想がつかない。
3月4日の時みたいに何の前触れもなく急騰・急落するかもしれないし、それによって思わぬトレードリスクを背負うかもしれない。
ハッキリと言っておこう。今の相場で国内FX業者を使っている連中、そのままだと借金抱えて死ぬかもしれないぞ。
そもそもなぜFXで借金を負うのか
FXで借金ができる原因は大まかに分けて以下の二点だ。
- 消費者金融などから投資資金の借入を行う
- FXの取引において、入金した金額以上の損失を受け、追加証拠金(通称、『追証』)を求められる
1つ目については、そもそも自己資金の中の余剰分で投資をするのが鉄則なのに、借入を行なってまで投資している時点でタダのアホであり、自業自得である。
FXを全くやったことがない、仕組みがよく分からないという人々が思い浮かべる理由は、大体がこちらであろう。
この原因の回避方法は簡単で、『自己資金の余剰分でのみやれ、ア●ムとかで借りてまでやるな』である。以上。
だが、自己のコントロールでいくらでも防ぎようのある1つ目の原因と違って、不測の事態に備えて徹底的に損失をコントロールしようとしても防ぎようがないのが2つ目の原因で、今回の記事のメインテーマである。
入金した金額以上の損失が出る……?
勘違いしないでもらいたいが、通常であればFXにおいて入金額以上の損失を受けることなんて滅多にあることではない。
なぜなら、各業者ごとに『強制ロスカット』という仕組みを設けているからだ。
強制ロスカットが存在する理由は、ポジションと相場が逆行した時に含み損が膨らむことによって、大切な資金が底を尽きるのを防ぐためである。これによって、入金額以上の損失を受けることはほぼないのである。
「なんだよ、それだったら国内FXで借金なんか負いようがないじゃねーかwww」「大袈裟なこと言って炎上商法してて乙www」とか思った奴、正直に手を挙げろ。
そんで、手を挙げた状態で続きを読め。
強制ロスカットが作用しない?
さて、先ほどの項目では、『強制ロスカットがあるおかげで入金額以上の損失を受けない』と言ったな。
平時の相場であればこのセーフティネットは適切に働くから、安心してFXができる。
だが、もしセーフティネットが適切に働かない事態になったらどうなると思う?
これについて説明する前に、まずは下記の動画を見てもらいたい。
国内FX業者を使う使わないは別として、FXの危険性を知ってもらうのにこれ以上ない重要資料だ。
【FX】ユーロ スイスフラン(EUR CHF)が大暴落した時の瞬間
ユーロ /スイスフランの通貨ペアのチャートであるが、この動画を見るとわずか5分でスイスフランが急騰(ユーロが急落)しているのが分かるであろう。
外国の通貨同士なのでFX初心者にはイメージしづらいと思うが、米ドル /円換算で30円超の急落(3000pips超)があったと思えばいい。
では、この時にユーロ /スイスフランの通貨ペアを『買い』で持っていた場合に具体的にどうなるかを記載する。
【通貨ペア】ユーロ /スイスフラン
【取引量】1万通貨
【取引時のレート】1.20000
【必要証拠金】約6万円(レバレッジ25倍)
【ポジションの方向】買い
●この条件でスイスフランショックを迎えた時の結末
端数は省いてあるが、証拠金の6万円を大幅に超えた、約40万円もの損失を受けることとなる。
こうなれば、入金した6万円を全額吹き飛ばすだけでなく、差額の34万円も追加でFX業者に納めなければならない。これが『追加証拠金(追証)』である。
発生した『追証』については支払い義務があり、これを拒否することはできない。
支払いをしなければFX業者から裁判を起こされ、当然ながら財産の差し押さえもされる。
「でも強制ロスカットが発動するから、実際は半分の3万円だけしかマイナスにならないはず」と思ってる連中、その考えは甘すぎる。
なぜなら、相場急変時には強制ロスカットが間に合わないからである。
今回紹介した事例の『スイスフランショック』の場合、たったの5分間で3000pips超の急激な値動きが起きた。
この時、損切りのための注文が殺到し、FXのサーバーをダウンさせる。
サーバーがダウンすれば、損切りを含めた各注文が通らないし、そもそも取引画面にアクセスすらできない。
サーバーがダウンしている間も当然ながら価格は動いているため、やっとサーバーが復旧したと思ったら、損切りしようとした価格とあまりにもかけ離れたラインで損切り注文が成立することになってしまう。
「国内FX業者が弱いサーバー使ってるせいで強制ロスカットが間に合わなかったのに、なんでこっちがお金を払わなきゃいけないんだよ」
「逆にこっちが損害賠償請求したいくらいだ」
とか思ってる奴がいたら、そのクソッタレな甘い考えは捨てた上で、自分が利用しているFX業者の利用規約を読んでみろ。
【例】『ヒロセ通商』の利用規約
https://hirose-fx.co.jp/pdf/yakkan.pdf
規約の中からロスカット関連の項目について抜粋すると、
第20条(ロスカット)
2.前項により、当社が未決済ポジションを全て決済した結果、ロスカットに設定した基準のレートで約定しなかった場合でも、当社は損失額の限度を保証いたしません。
第23条(不足金の取扱い)
未決済ポジションの決済により売買差損失が発生し、当該損失が預託された証拠金を上回り不足金が発生した場合、お客様は2営業日後の15時までに本口座にご入金していただく必要があります。ご入金がない場合、当社は、履行期の翌日より履行の日まで年率14.6%の割合による遅延損害金を申し受ける場合があります。
第33条(免責事項)
次の各号に掲げる事由によりお客様または第三者がこうむる損害については、当社は免責されるものとします。ただし、当社に故意または重過失があったことにより損害を生じた場合を除きます。
(2)外国為替市場の閉鎖または法令、規則の変更等の理由により、お客様の本取引に関する注文に当社が応じえないことによって生じた損害
(3)電信、インターネットもしくは郵便の誤配や遅延または銀行送金の遅延等、当社の責めに帰すことのできない事由により生じた損害
(5)外国為替市場の状況が原因でお客様の指示した取引の全部または一部が約定しなかったことにより生じた損害
(6)お客様、当社の通信機器及びコンピューター機器のハードウェアやソフトウェアの障害、瑕疵、誤作動、市場関係者や第三者が提供するシステム、通信回線、コンピューター機器のハードウェアやソフトウェアの障害、 瑕疵、誤作動等、本取引に関係する一切のコンピューター機器、システム、通信回線等の障害、瑕疵、誤作動 により生じた損害
(9)ロスカットルールに従ってポジションを処分した場合に生じた損害
ざっくりと簡単に書くと、
- 相場急変でサーバーが止まったせいで損害が出てもうちは知りませんw
- 入金額以上のマイナス食らったらメンゴメンゴw でも補填しねーけどなw
- 入金額を超えた部分のマイナス分は次の日の15時までにきちっと払えよな! 払わなかったら裁判起こして差押えな(^o^)v
細かい言い回しは異なるかもしれないが、日本国内のFX業者の規約には全てこのようなことが書いてある。
これは横暴でもなんでもなく、日本の法律の『金融商品取引法』の中にある、「損失補填等の禁止(第39条)」を法的根拠にしたものである。
つまり、日本の法律の下で運営している国内FX業者を利用するということは、『追証』の恐怖からは逃れられないのである。
さっきのスイスフランショックの事例に戻るが、あれは6万円という比較的少額で低レバレッジ(25倍)という安全運用をしてあれだけの損失が出た。
これが、1000万円を元手にしてたとなると、損失額は6600万円(追証分5600万)もなる。損失分で土地込みで一戸建てが買えるぞ。
そりゃ、相場急変の翌日に電車が止まるのも無理ねえな。
安心してFXをするには?
繰り返し言うが、FXで借金を負う理由は以下の2つだ。
- 消費者金融などから投資資金の借入を行う
- FXの取引において、入金した金額以上の損失を受け、追加証拠金(通称、『追証』)を求められる
自分でコントロールできる範囲である1つ目の理由はともかく、2つ目の理由については一見すると自分ではどうしようもないものに思える。
しかし、それは国内FX業者を使っているからである。
もし、損失補填の禁止などの日本の古くさい法律に縛られない、グローバルスタンダードな顧客保護の仕組みを整えたFX業者があるとしたらどうだ?
オレが愛用しているFX業者である『exness』なら、
- 損失リスクは入金額まで(追証は一切なし)
- レバレッジは最大で無制限(国内FXは最大でも25倍)
- 多数の銘柄がトレード可能(今話題のゴールド、原油、ダウなども◎)
と、追証のリスクを回避できると共に、トレード環境も圧倒的に良くなっている。
これはもう国内FX業者の完全上位互換であると言っても過言ではない!
まだ国内FX業者を使っている諸君、国内FX業者はもう時代遅れだ。
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